「要、お前どれにする?」
俺は要に聞く事にした。
だって俺は決まんないんだもん。
「俺はこの黒のスーツにするよ~☆杏樹が持っていたのに合うし~☆」
「「「何で杏樹のドレス知っている!?俺は教えて貰えなかった!」」」
「俺が勝手に見ただけ」
とにかく、コイツは隙が無い奴らしい。
『ああ、聞こえますか?』
あ、杏樹からだ。
『えっと、お知らせです。結衣先輩は凄く淡い青のシフォンドレスに深い青のリボン、お姉ちゃんは白のドレスと薄いピンクのリボン。美玖先輩はピンクのドレスです。要は私の知ってるでしょう。では、スーツ選び、頑張って下さい』
『ありがとう。杏樹』
『どうも』
『.....流石杏樹。』
『ありがとうございます。では』
プツンッ。
「「「流石杏樹」」」
「でしょ~☆流石、俺の杏樹~☆」
「「いや、お前のじゃ無いだろ」」
まぁ、そんな事を言いながら、俺は結衣のドレスに合うのを探す事にした。
「よし。決めた」
「おお、悟は決まったのか。どれにした?」
「俺はこの黒に近い青のスーツで、秀は?」
「俺はグレーのスーツ」
「で、慶はー☆」
「......俺はこのベージュのコート」
「じゃ、買いに行くか」
「ああ」
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