その日の夜 俺は何十回も里美にメールを送った。 『ごめん』 そんな内容のものを何回も。 送信ボタンを押すとき、「気持ちが伝わりますように!」 って願いを込めながら。 でも、予想していた通り返信は来なかった。 分かっていたけど…… 泣いてしまった。 今、本気で好きなのは里美だけだ。 もちろん女遊びなんてもうしていない。 でも、昔していたのは事実だったから…… 昔の自分に苛立って、 俺は物にあたった。 悪いのは自分と分かっているけど、 なにかを殴っていないと落ち着いていられなかった。