はっ…
そうだ!
男バレは……!?
思い出した瞬間、体に緊張がはしる。
「里美!男バレ、まだ試合やってるよ!!3セット目みたい!」
「香織…!ほんと!?」
「うん!応援しにいこう!!」
そして、私達は急いで男バレの試合を見にいった。
わ……
すごい接戦…!
今は22対23。
私達の学校が負けてる……!
でも大丈夫!
あと1点追いつけば!
相手校からのサーブ。
男バレの先輩が綺麗なカットをして…
リュウにトスが上がった。
いけっ……
打てーー!リュウ!!
バシッ
ドオォォンッ……
ピッ!
き…
「きまったぁー!!!」
盛り上がる場内。
すごい!
リュウのアタック、きまったよぉ!!
これで同点だあ!
勝てる…!
勝てるよ!!
そして、今度はこっちからのサーブ。
相手は上手くボールを繋いで……
バシッ!
強いアタックを打ってきた。
「…っ……!!」
!
相当強いアタックだったのか、リュウがボールをはじいた。
はじかれたボールは壁にあたり、相手に1点入ってしまった。
「やばいね…相手、マッチポイントだよ……!」
香織の発したことばにビクッとする。