恋が生まれる瞬間

「あ、いやゴメンなさい」


「まあ、走り出したら絶好調なんで逆に驚いたけど。次も、トップでバトン持ってこいよ」



「ハハハ、頑張ります」


「そんなこと言って、鳴瀬が抜かれたらどうすんの?」



何も言い返せない私の隣から南ちゃんが応戦してくれた。





「抜かされないように、大差つけてアンカーに渡すのが君たちの仕事」と自信満々で言う鳴瀬君。





そしてまた、ポンポンとバトンで私の頭を叩いて去って行った。