恋が生まれる瞬間

私は、赤
つまり1位で第5走者が走ってくる。


もう一度スーッと大きく息を吸い込む。



「戸田さん!頼んだ」




片瀬君からバトンを受け取る。
そして、走る先をキッと見つめた。






走るその先には、鳴瀬君が笑顔で待っている。



右手を私に差し出して「上出来」と言って迎えてくれた。







ハァハァー
息苦しさで下を向きたいのをグッと堪えてトラックの先を見る。