「そっか、じゃあ期待できちゃうね」

「そうだね。アンカー鳴瀬君だし」

「鳴瀬、速いんだってね」

「そうなんだよ――」



真由ちゃんとキャッキャッと話していると、「おはよう」と声をかける杏子ちゃん。


「あ、おはよ」



あれから、杏子ちゃんとの間に特に変化はないんだけど、なんとなく微妙な距離ができていた。