恋が生まれる瞬間

心地よい風が両頬をすり抜ける。




両足に上手く体重が乗っている。
スピードに足が掬われることなく走れてる。




いける!




そのまま、さらに加速する。




――気持ちいい。


「おー」という声で、自分がゴールしたのだと気がついた。







後ろから永山さんが声をかけてくれる。

「戸田さん、速い!負けるかと思った。」






はあはあと息が切れていて、上手く話せない。