「はぁ―」


誰にも聞こえないくらいの溜息をついた





ちょんちょん



……?




背中を押された?…気がする




ちょんちょん





「戸田ってお前じゃねーの?」



「え?」


振り返ると、背中をつついていたのは、後ろの席に座る子だった。