恋が生まれる瞬間

そんな私の頭を黙ってポンポンと撫でてくれる。


「いつ来てもいいけど、バカ兄貴がいたらすぐに部屋を出ること。一緒の空気1秒でも吸うなよ?」


「フフフ…お兄さんに酷い」

「あー、お前最高に不細工になってるよ?」




意地悪そうに覗きこむその顔がすごくやさしくて、せっかくおさまってきた涙が再び溢れ出した。



「ほら」と手渡されたハンカチ




「ありがとう」


「どういたしまして」


「さ、行こう」とつながれた右手に、まだドキドキするけど、そこから伝わる温もりはすごく安心する。