恋が生まれる瞬間

「お前、顔真っ赤。その顔、禁止」

「えっ?」


「だから、その顔は俺の前だけだって言ってんの」


掴まれた腕はそのままに、もう一方の手でツンとおでこを弾かれる。





「それから、お前来年ぜったい受かれよ。待ってるから」


「うん」



「近くで応援してやるって言ったの忘れないで。いつでも傍にいてやるから。俺に出来ることはなんでも言うコト。それから――」





なんだか嬉しい言葉がツラツラと鳴瀬君の口から流れ出ていて、その言葉が、私の胸の中いっぱいに溜まって、もうこれ以上入らないと思った時、心の空きを作るように目から涙がジワリジワリと出てきた。