恋が生まれる瞬間

そんな私達にまたも、お馴染みのみんなが寄ってきて、「おめでとう」なんて口々に言ってくれている。



――本当は、そんな雰囲気じゃないんだけど…


そして、その流れでカラオケまで行くことになってしまった。






校門を出る時、少し冷えた風が吹いた。みんな回れ右をして、校舎に向かって「ありがとう」とお辞儀をした。


この門を何度通り過ぎたのだろう。

もう再びこの制服を着てこの門をくぐることがないかと思うと、見慣れたはずの門をまじまじと眺める。