恋が生まれる瞬間

もう少しあのままでいたかった私の顔は、心がけてはいても、ブスっとしてしまう。



そんな私の顔を見て「お前、アレ知ってんの?」と私の後ろ側を指差した。




その指先を辿って視線を後ろへ向けると――





「………」


ワンテンポ遅れて茂みに隠れる見知った頭がふたつ。

きっと、あの茂みには他の見知った頭も隠れているんだろう。