恋が生まれる瞬間

ツーっと髪を撫でられているけど、その顔は無表情で、何を考えているのか分かんない。


「お前の緩んだ顔って、何も知らない無防備な子犬の顔みたいで、汚いものとかに触れさせないように、この腕の中に閉じ込めておきたくなる」

「鳴瀬君、それって…」

「いいの、これ以上俺に恥ずかしいこと言わせないで」


ムギュッと頬を摘ままれて、それ以上何も言えない。




――鳴瀬君なら閉じ込められてもいいのに