恋が生まれる瞬間


「もしかして、勉強どころじゃないとか?」


「アハハハ…」

「図星か……」



三人のフーっという大きな溜息が私にかかる。





「いや、あの最近は慣れてきたというか、ちゃんと理解はしてるよ。鳴瀬君教え方上手いし」

「なんだ、じゃあいけるんじゃない?」


「うん…その…まぁ……ね?」



歯切れの悪い私の返事に、3人は顔を見合わせた。