「あー、もう毎日毎日勉強ばっかりで、花の高校生活が色あせていく」


叫びながら机に突っ伏したのは真由ちゃん。


真由ちゃんは、この前の模試で滑り止めの大学がC判定だったショックから立ち直ってない。




「今さらグダグダ言っても仕方ないでしょ?本番で頑張れればいいんだから」



よしよしと真由ちゃんの頭を撫でて慰めているのは、推薦が決まった南ちゃん。




「いいな、私も部活頑張っておけばよかった」

「杏子だって、受かったも同然でしょ?」



「そりゃ、そうだけど。何があるか分からないのが試験ですよ?」