恋が生まれる瞬間

「寒い?」

「ううん、大丈夫」

「でも、縮んでるよ」

「えっ?縮んでる?」





私は、何が縮んでいるのかわからず、自分の身の回りをキョロキョロと見渡す。

そんな私を見て、ぷっと吹きだす鳴瀬君




「へっ?何?」



遂にヒーヒー笑いだした。


「ちょっと、鳴瀬君…」



何が何だかさっぱり分からない私は、ただ鳴瀬君を見つめることしかできない。