恋が生まれる瞬間

どうしよう…
頭の中はそればかりで、その先の大切な部分まで考えられない。



「お待たせ、行こうか」

「あ…うん」



本当は、「一人で帰れるから大丈夫」と断った方がいいに決まってる。
なのに、それをしないズルイ自分が勝ってしまっている。




「戸田、電車しばらく来ないかも…」

鳴瀬君は、駅の時刻表と時計を交互に見ている。