恋が生まれる瞬間

色と番号を順番に揃え終わったのはいいけれど、返す場所が分からない···


「どうしよう…」

うちの高校の図書室は、そんなに広くないから、ひとつひとつの本棚が小さくて、色んなところに置かれている。



あっちへ行って
こっちへ行って···



「お前、何してんの?」

突然、入口の方から声がした。
本棚が影になってよく見えない。

顔だけ棚から出して、入口を見る。




「あ…、鳴瀬君」