恋が生まれる瞬間

もう、いまさら鳴瀬君を好きじゃないと誤魔化しても意味は…無いな。




「ッハハ…そうなんだ…」




曖昧に笑うことしかできない。







ガヤガヤと賑やかな文化祭真っ最中の学校で、ちょっと人気のない廊下の端っこ…

お互い別々の人を想って…慰め合って…






「何やってんだろ…私」


小さくつぶやいた言葉は、富田君にもしっかり聞こえていたようで、「だな」って苦笑いをお互いにするしかなかった。