恋が生まれる瞬間

「富田君…」

「戸田…酷い顔だよ?」

ニッと笑ってプニュっと私の頬を抓りながら言う富田君についつい笑ってしまった。


そんな私を見て、富田君もフフっと笑ってくれた。







窓からサーっと風が吹いてくる。

心地よい風に、さっきまで感じていた黒くて汚いものを、吹き流してくれるみたいだ。


涼しい風に当てられて、少し自分の中の熱も冷めてきた。