恋が生まれる瞬間

「富田君…あの…」


「えっ?だって、一人じゃまた危ないでしょ?俺もちょうど良かったし。ね、何食べたい?」



何度も立ち止まろうとする私の抵抗をまったく無視して進んでいく富田君。




徐々に鳴瀬君と杏子ちゃんの姿が見えなくなってきた頃、カァ―っとなっていた自分の気持ちも冷えて冷静になってきて、もう富田君に腕を引かれるまま歩いていた。






そんな私の変化を察したのか、富田君は掴んでいた私の腕をそっと離してくれた。