恋が生まれる瞬間

「ボーッとしてたら、ビシビシ突っ込んでやる」

「えっ?」

「俺、午後受付なの」



鳴瀬君は、「行くぞ」と後ろ向きのままの私の腕を取って歩き始める。


突然の行動に、その場にいた全員がポカーンとしている




唯一杏子ちゃんの顔が、真っ赤になっている。





――ヤバイ。





とはいえ、午後は鳴瀬君と一緒に受付だと思うと嬉しい自分もいる。





うん。杏子ちゃんの怒った顔は、この際見なかったことにしよう。