恋が生まれる瞬間

オタオタしている私を余所に、富田君はなおも挑発を続けている。

ついに、相手の一人が「やっちゃう?」なんて言い始めた。





「それは困るなぁ。俺、暴力嫌いなんだよね。ちなみに4歳から空手やってるけどね。

でも、もっと困るのは俺の父ちゃん刑事なんだよね。しかも息子溺愛しちゃってる…」





――えっ?






「えっ?」





私と相手の子達の「えっ?」がハモった次の瞬間、「ヤベ、帰るぞ」っと撤収して行った。