恋が生まれる瞬間

「そっか、まぁ、座れば?」



鳴瀬君は、ドア付近にあったパイプ椅子
をサッと私の前に出してくれた。



「あ、ありがとう」



パイプ椅子に座った私は、そのまま鳴瀬君は帰るものだと思って、手を振ろうと振り上げたのだけれど…




「はい」

鳴瀬君は、そんな私の振り上げた手に水滴のついたミルクティを渡し、やっぱり傍にあった椅子にドカッと座った。