恋が生まれる瞬間

もう一度杏子ちゃんを振り返る勇気なんてなくて、私は鳴瀬君に連れられるままグループの輪に加わった。







「はさみと、カッタ―必要だよね。あとは……」

「あっ!私美術室に借りに行ってくるよ」

「おう、じゃあ戸田に頼んだ」



私は、とにかくこの場を離れたくて美術部に走る。