恋が生まれる瞬間

鳴瀬君は、「もう決めた」とばかりに小物チームへ行こうとしていた。



「ちょっと待ってっ、それじゃ意味ない…」

「杏子!」


鳴瀬君のその行動に焦った杏子ちゃんが思わず口を滑らしそうになったのを、南ちゃんが腕を引いて止めた。




そんな私達のやり取りを見ていた周りの子も、「一件落着?」なんて言いながら作業に戻ろうとしている。





杏子ちゃんは、ボーッと鳴瀬君の後姿を見ているけど、その目からは力が抜けきっていて、痛々しくさえ見える。



隣の南ちゃんは「参ったね…」と苦笑いしているし…