恋が生まれる瞬間

今、鳴瀬君の胸の中にある悔しさは、私が思う何百倍もの悔しさのハズ。



それを、鳴瀬君は一人でひっそり向き合うの?



他の子みたいに感情全部さらけ出して、スッキリすればいいのに…





これから鳴瀬君が一人でその感情と向き合うことを想像するだけで、自然と涙が出てくる。





「ちょっと、里香…泣いてるの?」

「えっえっ?どうしちゃったの?」


慌てた真由ちゃんが、タオルでガシガシ私の顔を拭いてくれる。