恋が生まれる瞬間

「あのさ、私…去年鳴瀬とクラス一緒でさぁ――」


そこまで言うと、フゥ―っと大きく吐く杏子ちゃん。
視線は、鳴瀬君に向いたまま。


それから、『うん』と大きく頷いてから、


「あのさ、はっきり言っちゃうね。

私、鳴瀬のこと好きなの。2人とも応援してくれる?」





言い終わると、まっすぐ私達の方へ体ごと向き直り、「お願い」と手を合わせている。


「………」
「………」



突然の告白とお願いに固まってしまった私と真由ちゃん。