恋が生まれる瞬間

すぐに鳴瀬君が走って戻ってきた。


「わりぃ、じゃあ行こうか」

「えっ?どこに?」

「腹減ったんだよ」



そう言って私の手を取り歩き出す。




どういうこと?
腹減ってるって?もう駅だよ?

ちょっとパニックっていると、鳴瀬君が改札横の暖簾をくぐった。



『富士そば』



あーなるほど。
中からは、ぷ―んと鰹節のいい匂い。