恋が生まれる瞬間

――なんか、悪いこと言ったかな?




「戸田、お前何時がリミットだっけ?」

「うーんとね、6時半かな?」

「じゃあ、あと30分はあるな」

「そうかな…?そうだね」

「なあ、腹減んない?」

「えっ?あ、そうだね。私お昼食べてないんだった」

「じゃあ、決まり」



信号が青になってペダルを漕ぎ始めた鳴瀬君。
さっきより何倍も漕ぐスピードが速い。





「鳴瀬君!ちょっと速い」

「落ちないようにしっかり掴まってろ」




いやいや、とっくに掴まってるよ