恋が生まれる瞬間

「…それは、どーも」

うん、せっかくもらったんだから、ポケットにしまっておこう。





「おーい、席つけぇ」

ガラガラっとドアを開けて先生が入って来た。

みんな、蜘蛛の子を散らすように自分の席に着く。




私も鳴瀬君の方を向いていた体を前に向ける。



「みんなよく頑張ったな。優勝おめでとう。
ところで、この後の打ち上げは、羽目を外すなよ。じゃあ、終わり」



みんな「はーい」と小学生のように口をそろえて返事をした。


先生は「危ないなぁ」と苦笑しながらも教室を出て行った。