恋が生まれる瞬間

すぐに駆けつけてくれた南ちゃんに引き起こされながら、トラックの先を見ると



まるで風に乗っているように滑らかなフォームで走る鳴瀬君



そして――

私の目の前で、人差し指を立て堂々とゴールテープを切った。





「やったぁー!里香ぁーやったねぇ!」

「南ちゃん、やったね。やったね」



私たちは2人でギュッと抱き合った後、抱き合って喜ぶ他のメンバーの輪の中に入った。







『総合優勝は、3年4組――』

ワ―っという歓声が再びグランドに起こった。

私はそれを、保健室で先生に包帯を巻かれながら聞いていた。