恋が生まれる瞬間

そして最初のカーブへと入る。



アウトコースにいる私は、ここでは抜かすことができない。



コーナーを回りきった時には、その差はほとんどなかった。





徐々に上がっている状態に上手く足が追い付いている。


加速も上手くいっている。


だけど、わずかに先を行く子もインコースを譲らない。





最後のカーブに入ったところで、バトンゾーンにいる鳴瀬君の姿が視界の隅に見えた。



あまりに接近し過ぎているせいか、前を走る子のバランスが崩れた。