恋が生まれる瞬間

私たちは、スタート地点に整列する。
決勝はトラック1周200M。
全員同じ所からスタートする。


決勝を前に走順を変えたので、私の前は南ちゃんが走る。




「やっぱ、緊張するね。」

「……」

「おーい、里香大丈夫かぁ?」



南ちゃんが私の目の前で手を上下に動かしている。




私は、さっきまで「楽しもう」というお気楽気分がすっかり抜けて、プレッシャーに呑み込まれている――