私を愛して





遠くから二人の会話を聞いていた。


「大丈夫?」


三月にしては柔らかく綺麗な声だった。
あいつさっきまで愚痴ってたくせにどうしたんだ?


「わ、だ、大丈夫です。あのすいませんわざわざ心配していただき。」


可愛い声だった。ふわふわとした声で目を見開いてしまった。
三月はくすくすと笑ってそのまま素でそのこと話し込んでいた。


…三月が羨ましい…



それから入学式のコールがかかって三十分ぐらい立つと15人ぐらいの人が私服であった。

スーツは買うのが間に合わなかったのだろう
制服は制服をのせた車が不慮の事故に遭い届かなかったそうだ
中学の制服でやはり皆恥ずかしかったのか皆私服だった。