「なんであの子の方に行っているの?」 三月は不思議そうに俺を見つめる だけど俺は何も言わなかった 三月の声が耳に入らなかったのだ。 あの子に夢中だった。 「ちょっとー麻耶ぁー。」 三月は痺れをきらしたのか俺のところからいなくなり走って着物のこのそばに行った。 俺は足を止めた。 その子が三月をみておっとりしたような笑みを浮かべたからだ。 それを見て三月もびくりと肩を動かした。