☆水色の自転車☆



「三浦って、1組の?」

「そう。アドレス、渡して欲しいんだよね。」

「あ、はい…いいですけど…。」

「まじで!?さんきゅっ!」




紙をさっと渡すと、ガッツポーズしながら彼は屋上から姿を消した。

三浦さんって、なんで三浦さんなの?


よりによって、あんな子…。




「くっ、あははははは!」




腹を抱えて笑いだすマキ。


「なによぉ~!!」

「だーって、あれわざとでしょ!?
梨花の気を引かせる気満々じゃんよ」