「…ん」
体の節々がすごく重い。
なんだか眠らされていたようだ。
貴我つぐみは目を覚ました。
「…!?」
周りを見渡したわ私。
それを見て驚愕したわ…
私の他に5人、人が倒れていたんだから。
何よ、コレ?
何の冗談なの??
私はさっきまで自室にいたはずよ!?
それで…
それで…?
そうよ。そこで意識が途絶えたんだわ。
…訳がわからないわ。
とにかく、誰かを起こして話を聞きましょう。
つぐみは、割と冷静だった。
こんな部屋、すぐに出られると思っていたのだ。
この時は。
とにかくつぐみは近くにいる小学4年生ぐらいの少年を揺さぶった。
眼鏡をかけていて、手にはスマートフォンを大事そうに握っている。
「起きなさい、ねえ。早く!!!生きてるんでしょ!?」