すると少年は目を開けた。

ザザッ!!!!
少年は後ずさる。

「ねえ、大丈夫?
これは何なの??」
そんな少年を無視して話を進める私。

少年はすごいスピードでスマートフォンをうち、私に向けた。
…何?
この子、話せないの?
私は渋々それを見た。

『お前は誰』
…何なのこのクソガキ。
私はいらいらしながら答える。
「私は貴我つぐみ。貴我会社の社長令嬢よ」

すると少年は目を見開いて、スマホをうった。
『ここは何処だ』

こいつ…。
無視するつもり!!!???
いい覚悟ね。

ここから出られたら潰してあげましょうか。
「それがわからないから困っているんでしょう!?
あなたは誰よ」

私が不機嫌そうに言うと、少年は答えた。


『俺は』