「気をとり直して、第五回戦です。今回はちょっと不思議な対決です!
生徒会長幼馴染み、狐衣珀炉
風紀委員会執行部隊第一番隊隊長、諏訪郷仙。
両者は前へ。」


「…久しぶりだな、郷仙。」

「ふん、相変わらずふてぶてしい顔だな。」

「元からなんで。それに、お前みたいに堅苦しい顔してるよりはマシだろ。」

…相変わらずなのは仲の悪さですよ、郷仙。
私は口を挟むつもりはないですが、珀炉には勝ってほしいですね。

全く…あんな堅苦しいやつに、珀炉は勝てないんですから…

「天苑、なんか言ってやったら?」

「何も言うことなどないですよ。あるとすれば、それは珀炉が勝ったときですね。」

私は珀炉にはおめでとうしか言う気ありませんから。


「変なところで信頼してんだな。」

「黙ってください。」

別に変な信頼関係じゃないですよ…
昔から珀炉とはそうやって関わってきただけです。