「では、続きまして第三回書記戦を行いたいと思います。
生徒会書記、紅薔薇紅葉。
風紀委員会書記、執楽園宴(シツラクエン.ウタゲ)
……では、始め!」
始まった書記戦。
武器がないからこそ、武術の力が問われるのですが…
武術において、生徒会でもずば抜けてるのが紅葉なんですよね。
柔道の全国№1と空手の全国№1を成し遂げたのが紅葉ですから。
「宴君と喋るのは久しぶりだねー」
「紅薔薇とは1年の頃しかならなかったからな。」
「でも…噂はちゃんと聞いてるよ。
空手の組み手で全国№1になったんだってね、宴君。」
それは知りませんでした…
彼も武道家なのは知っていましたし、空手部の部長だと言うことも知っていましたが…
さすがに全国のことまでは知らなかったですね。
「それは嬉しいな。まさか紅薔薇が俺の全国優勝を祝ってくれるなんて。」
「そりゃあね、八年間も一回戦敗退だったからさ。」
「今年は有名な誰かさんがでなかったものでね。」
まさか…