「では、始め!」
始まった会計戦。
相手の武器は、この間の分析で大分わかったのですが…
それを見る限り、少し戦いずらいかもしれませんね。
「紫最神先輩だっけ?悪いけど勝たせてもらうよ。
志遠先輩が勝っちゃったから、私も勝たないと。
もしかしたら蓮己さんまでいかないかもね。
なんたって、書記は…」
「お喋りが好きなのはいいんだが、黙ってくれないか?
俺は勝つことにしか興味がないからな。」
星夜達が何を話してるかは分からないですが、
相手がまだ武器を出していないんですよね…
近づき過ぎは良くない…と言ったんですけど、大丈夫でしょうか?
「ふーん、そーゆーこと言うんだ。」
「行志谷二年生、何故武器を出さない?」
「知ってるのにそう言うんだ。出さないんじゃなくて、“出せない”のに。」
なんとか聞き取れる辺りまで声をだしてくれました。
確かにあの中距離では、行志谷先輩の武器は不利になります。が、それは星夜も一緒ですね。