「漣斗。」
「あぁ。そうだな…。星夜、準備しとけ。」
もう結果は分かりました。
真尋はよく頑張りましたよ…
「勢也先輩。」
「もう止めてやれ。生徒会側の負けだ。」
「ですが…!!」
「ダメなのですか?
一方が負けを認めたなら試合はもう終わりですよね?」
「分かりました…
生徒会側が負けを認めたため、この試合日下部志遠の勝利。
よって風紀委員側の勝ちです。」
真尋の思いをこのような形で断ち切ってしまい申し訳ないです…
ですが、これ以上やれば、真尋は…真尋の体は…
「ごめん、会長…勝てなかった…」
「真尋は頑張りました。
今回は相手が悪かっただけです。
あとは休んでてください。」
これからは3年の登場ですから、何も心配はしてないです。
日下部先輩との試合相手がもし星夜、漣斗、紅葉の誰かだったら勝てたかもしれませんしね。
「本当、すみません…」
「それ以上謝るな。真尋、お前は立派だった。
お前分の借は俺がかえそう。だから案ずるな、しっかり休んでいろ。」
「星夜先輩…勝ってください…」
「あぁ、もちろんだ。」
星夜は真尋にそう残した後、戦いの場所に向かった。
真尋はしばらく動けないでしょうから、ここにいてもらいましょう…
寝ててもらわないと困りますし。


