絶対的な権力をもつ生徒会長



ピンポンパンポン
『生徒会の紅薔薇です。
ボール探し手伝ってくれたみんなありがとう!
無事見つかったよ〜♪
本当ありがとう!以上です。』
ポンピンパンポン


「はぁ〜やっと見つかったんだな。」
「良かったよね。見つかって。」
「ってかあの言い方紅薔薇先輩ぽかったよね♪」

紅葉の放送の後、校庭を通って校内に入ってく人がたくさんいた。
私もびっくりしました、あんなに多かったなんて…。
「あんなにたくさん…本当あの人たちにもお礼言わなきゃな。
でもやっぱ発端は会長だから会長ありがとう。マジで助かったわ。」

「それはよかったです。
では私はもう戻ります。」


今回の件は無事終わりましたが、誰がこんなことを…?
自然になくなるわけもないですし。

それに、誰がどこで見つけたんでしょうか?
まぁこれは紅葉に聞けば良いことですが、
何かが引っ掛かるんですよね。
何かこう、もっと根底にある…
そのうち分かりますよね。



この時はまだ生徒会そして珀炉はまだ気づいてなかった。
執行部との対決より、もっと大きな問題が起こることを。前兆はだんだんと、天苑と珀炉に忠告をしていた。

私立空風学園最大の問題が、あと少し先にある…。