「北居先輩は何か対策を?」
「い、いえ…。」
まぁこの性格じゃ無理でしょうね。
さてと。
「ここでしたよね。」
「はい。」
今は昼休みですからほとんどの生徒は多分教室に…
その中に割って入っていくのは無難ですかね。
どうしましょうか…
「天苑〜」
「………」
「良いんですか?会長。」
「えぇ。無視してください。」
教室の前で立ち止まっている私たち、いや、私の名前を呼びながら向かってくるのは…
「あ、狐衣君じゃないですか。」
「どうも、北居先輩。
ってか天苑無視すんなよ。」
狐衣珀炉、一応私の幼馴染みです。
次から次へとめんどくさいことに…
「何のようですか?」
「あ、そうそう。漣斗先輩に天苑呼んできてって言われてさ〜」
漣斗が?
今まで近くにいたんですが、用件が増えたんでしょうか…?
まぁ要は珀炉は……
「パシりにされた訳ですね…
まぁ漣斗に呼ばれては仕方ない。失礼ですが、北居先輩、この件はまた後ででもよろしいですか?」
「全然大丈夫です。」
本当は北居先輩のクラスの件を優先させたいのはやまやまなのですが、漣斗の用件の方が大きいような気がして…


