「漣斗の様子は?」
「十該先輩なら寝てるよ。」
「結構殴られたみたいだし。」
まぁ当たり前ですね。
流石の漣斗でもあれだけの痣があっただけでもすごかったのですが…
本人は相当我慢してたんですよね。
「おい、蓮己。なぜ漣斗はあんなにボロボロなんだ?」
「私が来たときにはもうあんなでした。」
こっちが聞きたいですよ。
「漣斗の力なら、あんなボロボロにならないと思っていたが…
事態はあまりいい方向に進んでないな。なにか嫌な予感がする。」
「分からなくはないです。
最近は良いことがないですし。」
その辺は私も不安です…
ですがまぁ、平気だと思いたいですね。
「まぁいい。漣斗は寝かせとくか。
えーと…雨嶺一年生と咲良一年生だったか?君らはどうする?もう帰るのか?」
相変わらず、他人には無愛想+質問攻め…
もう少し考えてくださいと言ってるんですけど、直らないものですよね。
「あっ、私はもう帰ります。」
「俺は部活戻るっす!」
「2人ともありがとうございました。気を付けてくださいね、」
「うん。じゃあね天苑ちゃん。」
「いや平気。またな会長。」


