そんなことを考えながら漣斗の手当てをしてると、
なんだか外が騒がしくなってきた。
そして、何人かが廊下を走ってくる音がしてきた。
ガラッッ!!
「天苑ちゃん!!」
「会長!」
「閑奈さんに咲良君…どうしたんですか?」
二人して息を切らして走ってくるなんて。
もう珍しいとかそうゆう問題じゃないですよね。
「校庭にね、なんか知らない人達が来てて…」
「今は、珀炉とか生徒会の人達3人が止めてるけど。」
暴力沙汰は困りますし…
珀炉と生徒会。学園執行部はこうゆう件には関わってこない。
なら私が行くしか…
と言うより、私が皆さんを巻き込んでいるんですよね。
本当に申し訳ない…
「他の部活の皆さんは?」
「校庭とか別コート使ってたやつら避難させた。」
「私はたまたま、そこに居合わせて…孤衣君に天苑ちゃん呼んでこいって言われて…」
「分かりました。
2人は漣斗の手当をしてあげてください。」
あの珀炉が私を呼んだと言うことは、相当辛い状況なんですよね。


