……生徒会室に近づいてきてるのに、声がしない…。
漣斗だけならともかく、久佐権先輩がいるのに声がしないのはおかしくないですか?



まぁ、はいって見ますか…

ガラッ


「漣…と…?

誰ですか?」

ここの制服じゃない。
違う学校ですか。
けど、見たこともない…



生徒会室の扉をあけたら、口から血がでるくらい殴られた痕のある漣斗と、漣斗を囲むように5人の男がいた。


「俺たちを覚えてねぇのか?」

「えぇ。」
会ったことあるんですか?
私が覚えてないだけで。


「俺らは一回お前に殺られたやつだよ!」
「今回はぜってぇ倒す!!」


面倒なことに漣斗を巻き込んでしまいましたね。
それに、一度倒されてるのに、懲りないやつらですね…

「いいですよ。相手しましょう。
とりあえず漣斗から離れるなら。」

「……チッ、仕方ねぇ。」



離れてくれれば問題ないです。
5人相手など、少なすぎますし…お遊びにもならない。


「おぉぉぉおおぉ!!」

「あなたたちは馬鹿ですか?」

5人いて一人ずつくるなど言語道断。
自ら負けにきてるようなもんですよ…?