あれだけたくさんの人達が協力してくださると。
珀炉もたまには良いこと言うじゃないですか。
プルルルルプルルルル
「電話、珀炉ちょっと失礼します。
もしもし。」
『あ、天苑?』
「…漣斗ですか。」
途中で電話をかけてきたのは、
漣斗だった。
今さらですが、なんで漣斗が私の携帯の電話番号を知ってるんでしょう?
『うん、まぁ俺なんだけど、報告。
はつ燈と宗堅がボール見つけたからきて、だってさ。』
「本当ですか??」
私だけじゃきっと倍の時間がかかったでしょうけど。
手伝ってもらって正解でした。
あとでみなさんにお礼を言わなくては…
『本当本当。だから生徒会室来たら??』
「分かりました、すぐいきます。」
プチ
漣斗との電話をすぐきり、珀炉との会話は申し訳ないですがまたあとで。
今の優先順位は生徒会室に行くことのようです。
「珀炉、申し訳ないですが、話しはまたあとででお願いします。
では、失礼。」
「え!?ってちょっ!っうわ!!」
ここから生徒会室まで走って10分…
もう少し…
できれば3分で…!!
私はほぼ半分くらいの力で、廊下を走っていた。
危なかったら途中で外に出ましょう…。


