それはまだ、幼い頃。 お兄様もまだ幼稚園せいだった頃。 初めて、珀炉に出会った時の記憶。 『お母様?お父様?お兄様? みんな…どこ?』 初めて行ったお花見。 ピンクの綺麗な花弁に見とれ、 1人ではしゃぎすぎた私は、見事に迷子となった。 『お母様…ふぇ…グスッ……』 『どうしたの?迷子?』 『お母様たちと、はぐれた…』 『一緒に探そう?』 ───────